近頃は忙しくて忙しくて 当ホームページもフェイスブックも更新できておりません
にもかかわらず 毎日アクセスしてくれる人もいるわけでして 申し訳ないなー とか思っておりましたが
ちょっと朝の空いた時間に更新してまいります (5か月ぶり?)

こちら やっと順番が回ってまいりましたSRチョッパーの制作にかかりますベース車です
ぐらぐらで危ない箇所も多く こちらはベース車ですから何でもいいのですが
これに乗っていた人もいるという事で、なんとも恐ろしい乗り物だったりするわけですよ

いつものようにね チョッパーフレーム用の材料をそろえます

 

で、キャブをウェットブラストで綺麗にして ボルトをステンレスに変えて あーだこーだとしましたが
こちら のちにボツになります

どーせならビッグキャブを ってな事でね

タイヤを450−18に変えて フレームを仕上げて骨組みが大体出来上がりました

で、鍵もメーターもサイドに移設するわけですから この野暮ったいステー達
どっか行けい

シンプルなトップブリッジになりました

で、今回のご依頼は以前作りましたシャア専用チョッパー
こんなテイストで量産型ザクを!!ってな感じです

ベーツライトに適当なフロントフェンダーを被せてセパハン装着
上と下を見比べてみると 今回のライトカウルは横にも回り込んでいて なんだかね こっちの方が取って付けた感がないと思います

なんでもそうですが 回を重ねるごとに熟成するってなもんですよ

リアフェンダーは極力シンプルに
これ ベース車に付いていたフロントフェンダーです
そんな材料費をけちる事もカスタム費の低予算化につながります

今回のライトカウルはFRP製なので こんなステーで強度的には必要十分です

サイドテールの縦付けが法律でダメになりましたので 最近はこれ よく作ります
ただね 長ーいアームが延びるので 強度の確保、先っぽの軽量化は必要なため
マウントの強度もさることながら 色々考えてやっております

次はサイレンサーを作っていきます
四角いイメージのサイレンサーですが これまた前作よりも立体的な曲げが入り ちょっとね見た目に凝った感じにしております

溶接してスムージングして 完成
出口に丸パイプを付けるのは ここに任意のインナーサイレンサーを入れやすくするためです
という事は それで車検も対応になってしまうという事です

テールアームもほぼ出来上がりましたが まだまだ加工は続きます
その為に 10ミリのボルト3本で固定されております
かなりのオーバーな強度です

マフラーはヒートガードを作って もうね車検もこれで通るので外すことはないでしょう って事でエキパイに溶接しております

で、シートを固定しました
このオーナー様 結構大柄な人ですので シート高 上げた方が良いですよね
量産型のザクなら緑でしょう? ビンテージ的なテイストも良い感じかもですよね
というわけでヘアピンバネにサドルシートです

ご依頼の当初からのご要望 サイドバッグステーです
これがね フェンダーが短いので上からぶら下げれません
というわけで リアテールアームから持ち上げる形で作ろっか
ってなわけで マウント オーバーな強度を施してたりするんですよ

上の巻いてる部分に取り付け用の紐を通せば ブレーキや加速で前後にずれる事もないでしょう

これまた最近よく作っております 真鍮材料のキックアームです

のみならず マフラーエンドにも

メインスイッチをサイドに固定しました 

大方の加工は終わりましたので、バラしにかかります
シートの後ろマウントのブリッジ 何気に大変でした・・・

あっちゃこっちゃ この時に測定して オイルストンして ここから長い旅が始まります

必死のパッチで洗って ブラストして 色塗って
そんな行程 面白くないでしょうし 写真 撮ってもおりません
っチューわけで 出来上がりました前後ホイール

今回の塗装は2色の緑 黒 全て艶消しでやってます

耐熱塗装のシリンダー いつものようにね

フィンの先を削って 真っ黒けエンジンとは違った感じにするわけですよ

ボルト ナットを変えて あちこちに車体色を散りばめて エンジン単体じゃーなくってね 車体とのマッチを考えております

ジャンジャン上がってくる塗装達
まずは押し歩きができるようにね そんなパーツ達を組んでいきます
今回はイメージ的に フォークブーツ あった方が良いと思います

ブレーキパネルもモチ 緑

そんなに手間ではないのでね シューにもスリット入れて 制動と放熱 やっときます

ってな感じで 歩けるようになったザク君
まだね 緑は1色ですがエー感じやないかー

あーだこーだと取りつけましたら ほぼ完成
今回は完成後すぐに車検に行きますので ショートサスで組んでおります
車検用とはいえ リアフェンダーの浮いた感じがなんとも不細工

グリップエンドも真鍮で作りました
それは簡単だったんですがね 貫通タイプのクラシカルな茶色のグリップ
これがどこにもございません いくら探してもありません
っちゅーわけで これも非貫通をホールソーで穴あけ加工しました

無事 車検を取得してリジットバーを組み込んで完成しました
ジオン軍のマークやザクの型番?を知り合いのステッカー屋さんに作ってもらっておりましたので
それも良い味出しております

前作のシャア専用よりも良い感じにライトを隠す形状のライトカウルです
「ツノ どうします?」
「どーしよー」
「シャアでなければ ツノ おかしくないですか?」
「せやな」
ってなわけで 今回はツノなしです

いつもの事ですがスタイル的にこのタイヤには大きく助けてもらっています
僕の個人的な感想では 21インチや16インチ 色々しましたが 18インチにこのタイヤ ってのが一番バランスが良いと思います

今回も頑張ったエンジンにはMC.GOODSさんのビッグキャブが付きます
キャブ自体はOKO製ですがこれが安い割に良いお仕事してくれます
GOODSさんなら アクセルホルダーやワイヤーも各種 これ用に揃えてくれます

マウントに苦労したサドルシートです
今回はシートごとアフターパーツなので明和内張さんの出番はございませんでした

マフラーはヒートガード 真鍮エンド インナーサイレンサーと必要な機能はすべて揃っております
音はストレートに比べて膨張室がある分 まろやかサウンドになります

バッグを取り付けて狙い通り すぐそばを通るチェーンには絶対に擦らない仕様!!
たまにね 修理にくるお客さんのサイドバッグ
擦れてフレームが剥げてたり バッグに穴が開いてたりするので
フルカスタムである以上はそんな不細工なこと出来ませんよね

「操作性は悪いですよ」
「かめへんかめへん」
という事で 今回もサイドスイッチ&メーターキットです
コイツのおかげでハンドルがシンプルになりますので 操作性を犠牲にしてでも ってな事でございます





というわけで 今回も長い長いカスタムが終わりました
試乗しているとね ザクを知っている世代のおっさん達からの評判がなんともよろしい
で、車検場では検査官が「ザクやん!!」みたいなね 事もあるんですよ

もしかするとシャア専用よりも この量産型ザクの方がウケが良いのかね?

そこにオーナー様からの 
「真鍮 散りばめとけい!!」
「茶色をアクセントに使えい!!」
ってな追加のイメージを頂いて完成に至りました

フレームから外装まで 全艶消し塗装ってのも初めてやった事でしたし
今回も作り手として満足なお仕事が出来ました